川越まつり 2009.10.11

実力伯仲!川越の新しいお菓子づくり
 「かわごえ 和スイーツコンテスト」で全国の9人

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坂戸市から参加の鷲見義則さん(左)ら
 
 
   
グランプリ作品の「ポリフェノールたっぷり 丸ごと さつまロール」
   
 
     サツマイモ「紅東」(べにあずま)のクリームと、紫芋の中では甘みの強い「スイートパープルロード」のクリームに、サツマイモの「翠王」(すいおう)の葉をロールケーキの生地に使用。みじん切りした葉をゆでて芋焼酎と合わせたソースを、丸める前のスポンジケーキに塗ってあり、芳醇な薫りが。
 「翠王」は葉にビタミン・ミネラル・ポリフェノールが含まれ、「スイートパープルロード」にもポリフェノールが含まれるといい、大学の農園管理をしている鷲見さんは「サツマイモの葉を何とか料理に活かせないかと工夫しました」と話していました。
   
 
© 小江戸新聞社 (記事・写真は著作権法によって守られています)
「和」取り入れたスイーツを
 「和」のテイストを取り入れた、独創的な川越の新しいお菓子作りを競う「かわごえ 和 スイーツコンテスト」の調理・最終審査会が11日、旭町の市立川越高校を会場に開かれました。


商議所110周年の記念事業
 コンテストは、来年2月に創立110周年を迎える川越商工会議所(齋藤英雄会頭)が記念事業の一環として企画。
 城下町として栄え、古くから多くのお菓子が名物として知られる川越に、独創的なスイーツを生み出すことで地域を活性化し、地産地消などを進めるのが狙い。


164点中9組が最終審査競う
 全国に公募したところ、締め切りの8月31日までに164点が応募。9月10日に書類による一次審査を行い、9作品が最終審査に残りました。


審査委員長は柴田山親方
 最終審査は午前9時、高校の食物実習室を会場に開催。
 審査委員長には甘党美食家で知られる柴田山親方(元横綱・大乃国)を迎え、連続テレビ小説「つばさ」で和菓子を製作指導した東京製菓学校の小林紀夫先生ら計7人が審査を担当しました。


調理中も審査員が会場内を回り、手際や段取りなど厳しくチェック
調理中も審査員が会場内を回り、手際や段取りなど厳しくチェック
制限時間3時間で調理
  審査員紹介や調理審査についての説明に続き、応募者9人と各々が連れた助手7人の計16人が、制限時間3時間で調理スタート。出場者の多くは近県からの参加でしたが、1人は三重県伊勢市から会場入り。「川越を訪れるのは初めて」という人も2〜3人いました。


勝手が違うオーブンに苦戦も
 出場者は備え付けの冷蔵庫や調理器具が使えるほか、鍋や調理器具・食器など持ち込みは自由で、各々が使い慣れた道具で菓子を作っていました。しかし、中にはシンクに備え付けのオーブンの癖が分からず、生地を焼くのに苦戦している参加者も。

「甘いものには目がない」という斎藤会頭も出場者と歓談
「甘いものには目がない」という斎藤会頭も出場者と歓談

調理中も審査員が質問やチェック
 「調理審査」では審査員が調理中に会場内を回り、手際や段取りなどの過程や製法・工夫しているポイント・盛りつけ方などもチェック。時おり審査員が出す質問に、調理しながら真剣に答えていました。
 「試食審査」では審査員7人が同時に各調理台を回り、採点表片手に完成品を試食。この審査では互いの意見が影響し合わないよう、全員無言で菓子の味わいや素材の活かし方などを審査していきました。
 午後0時15分、制限時間終了とともに出場者は新富町の鏡山跡地のイベント会場へと移動。

「試食審査」で各調理台を回り、採点表片手に味わいや素材の活かし方を採点する審査員
「試食審査」で各調理台を回り、採点表片手に味わいや素材の活かし方を採点する審査員


スイーツフェアでにぎわう鏡山酒造跡地
スイーツフェアでにぎわう鏡山酒造跡地
鏡山酒造跡地ではスイーツフェア
 鏡山跡地ではこの日午前11時から、市内の製菓店による出店やフリーマーケットなどの「スイーツフェア」が催されており、大勢の観光客や家族連れらで大賑わい。審査結果発表と表彰式などは、これらの人を招き入れて中央の「大正蔵」で行われました。


「新しいお菓子で盛り上がり継続を」
 式典では斎藤会頭が「どこのまちも都市間競争の中で地産地消でPRしている。不況の中、川越は『つばさ』放映で盛り上がりを見せており、川越に新たな名物をつくることで、さらにこの勢いを持続させたいとコンテストを企画しました」と挨拶。来賓として川合善明市長が「川越は菓子屋横丁があり、昔から和菓子・駄菓子の生産が大変盛んで、老舗のお菓子屋さんもたくさんあります。このコンテストで川越の新しいお菓子が誕生することは、大変楽しみです」などと祝辞を述べました。


サツマイモの葉を使った作品がグランプリ
(前列右から)グランプリの鷲見さん、古賀さん、櫻本さん
(前列右から)グランプリの鷲見さん、古賀さん、櫻本さん
コンテストを総括して挨拶する審査委員長の柴田山親方
コンテストを総括して挨拶する審査委員長の柴田山親方

 続いて審査結果の発表があり、坂戸市から出場した鷲見義則さんの作品「ポリフェノールたっぷり『丸ごと さつまロール』」が栄えあるグランプリに輝きました。鷲見さんは「サツマイモの葉を使った料理を工夫している中でスイーツがありました。出展だけしてみようという気持ちで応募したので、グランプリに選ばれて驚いています。これから芋の葉を使った料理が川越の特産になるように研究したいと思っています」と話していました。


出場者全員(最前列)を表彰
出場者全員(最前列)を表彰
埼玉県のマスコット「コバトン」が表彰
埼玉県のマスコット「コバトン」が表彰
川越の発展に智恵絞った全員を表彰
 また、準グランプリに古賀志緒里さん(上尾市)の「これぞ 和!! いもぶらん醤油タルト」が、審査委員長特別賞に櫻本紋可さん(秩父市)の「川越 Mochi カステラ」が、川越市長賞に田中美智子さん(川越市)の「川越かの子」が、NHKさいたま放送局長賞に宮沢靖子さん(市川市)の「菊月」が、川越商工会議所会頭賞に小嶋久美子さん(船橋市)の「永久(とわ)」が、埼玉県物産観光協会長賞に川口早百合さん(伊勢市)の「さつまいもと酒粕のベイクドチーズケーキ」が、小江戸川越観光協会長賞に山本知子さん(中野区)の「川越人情」が、埼玉県コバトン賞に柳内美和さん(飯能市)の「いもパフェ」が、それぞれ選ばれました。


プロも感心する熱意とこだわり
 審査員講評で「どのお菓子も素晴らしく、1点・2点の僅差の間にひしめいており審査が難しかった」というように、出場者全員が川越の特長を意識した食材選びや仕上がりに工夫を凝らしており、「新しいお菓子で川越を盛り立てよう」という心がこもった作品ばかりだったこともあり、感謝の意を込めて全員に賞が贈られました。
 特別審査員を務めた亀屋の山崎嘉正社長は「皆さん一生懸命で、仕込みから後片付けまでスムーズでした。プロではないのに、皆さん熱心でこだわりを持ってやっておられました。芋のペーストを3、4回裏ごして滑らかにするなど感心しました」と話していました。



入場者300人に「甘玉」が
入場者300人に「甘玉」が
黒ごまを練った皮の中にはサツマイモのあんこが
黒ごまを練った皮の中にはサツマイモのあんこが
入場者300人に「甘玉」
 この日は審査委員長を務めた柴田山親方のトークショーも開かれ、会場を埋めた観客は大喜び。
 また、「つばさ」に登場した銘菓「甘玉」の生みの親で今回の審査員も務めた小林紀夫さんから、入場者300人に特別プレゼントとして、"甘玉の実物"が贈られました。 
(写真は旭町の市立川越高校と新富町の鏡山酒造跡地で)

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