2009.11.19
子どものしつけは家庭から
高階北小PTAが文部科学大臣賞を受賞
川合市長(左)に文部科学大臣賞の賞状を見せる(左2人目から)横田会長、櫻井校長ら=川越市役所で |
高階北小学校PTA(横田等会長・児童775人)が18日、(社)日本PTA全国協議会(相川敬会長)の文部科学大臣賞を受賞。翌19日に役員らが櫻井保夫校長と共に市役所を訪れ、川合善明市長に受賞を報告しました。
この表彰は優秀な実績を上げている全国のPTAに対し毎年行われているもので、市内では過去に泉小(2001年度度)・第一中(1981年度)・霞ヶ関北小(74年度)・月越小(65年度)・川越小(61年度)に続く8年ぶり6校目の受賞となります。
高階北小PTAでは「これまで、こうした賞があることを知らなかった」といい、今回初めて応募しました。
全校児童に配布している「家庭教育宣言」(クリックで拡大します) |
高階北小PTAは独自に、子どもたちの基本的なしつけは家庭が担うという「家庭教育宣言」というB5判の文書を作成。ラミネート加工したものを入学時に全校児童に配布しています。
これは5年前、先々代の平井靖一校長が横田会長に「勉強や協調は学校が中心だが、しつけは家庭教育が基本であると訴えたい」と発案したのがきっかけ。
「豊かな言葉づかいのできる子」「生活のバランスのとれた子」「自分の思いや願いをきちんと伝えられる子」「きまりや約束を守る子」「笑顔のある家庭の中で思いやりのある子を育てます」という5項目からなり、いずれも当たり前のような内容ですが、その当たり前のことが実社会でいかにきちんと為されていないかを、あらためて感じさせるものです。
来年度からは、櫻井校長の発案で「家庭教育宣言」を盛り込んだ大きな年間カレンダーを作り、学校行事も書き込んで家に掲示することで、いつも目にとまるよう計画しています。
年3回発行している広報誌「さざなみ」はハイクオリティー |

イラスト中心で子どもにも分かりやすい「エコチャレ新聞」 |
北小PTAでは、昼間はお母さんたちが「一人一役」との基本方針で、資源ボラや学校のカーテンを家で洗濯する役など、その人の特性に合った役割を担ってもらい活動。
広報委員会(20人)では年3回、子どもたちの学校活動をサポートする広報誌「さざなみ」を製作・発行。「メンバー全員が素人」という広報誌ですが、お母さんたちが撮った写真を多用し見やすくレイアウトされており、行政の広報誌と比べても引けをとらないクオリティーの高いものに仕上がっています。「さざなみ」は、入間地区PTA連絡協議会広報誌コンクールで2005年以来5年連続で金賞に輝いています。
夜にはお父さんたちが毎月1回集まり、子どもたちの教育などについて話し合っています。これは、「男親も教育現場に出て行って、子どもの笑顔が見たい」と4年前に立ち上げた「北小おやじの会」(安部博文代表幹事・有志40人)が活動母体。子どもが卒業後もメンバーとして地域の教育を支えています。
「北小おやじの会」の活動報告 |
同会は年1回、「北小こどもフェスティバル」を企画して開催。2007年度は子どもたちに300匹のこいのぼりを描いてもらい校庭に掲げたほか、メンバーらが「おやじシェフ」となって大鍋でパエリアを作り、参加した437人に振る舞いました。
08年は地元自治会有志や交通指導員・川越警察署・市・JAFなどの協力で「親子交通安全教室」を開き、三共自動車教習所で親子207人が自転車の正しい乗り方など交通マナーについて勉強。おやじシェフが焼そばを振る舞いました。
今年は10月31日に「こども110番の家スタンプラリー」などを開催。校区内の110番の家を歩きながら探していくもので、子どもが不審者など危険に遭遇したときに逃げ込める家を知っておいてもらおうという狙い。今回は「おやじカレー」が振る舞われました。
また、昨年は半日かけて体育館や階段・廊下など、子どもたちの手の届かない学校の高い所の大掃除も行いました。
「おやじの会」について櫻井校長は「子どもたちが小さいうちから地域のお父さんらと関わり顔見知りになることで、中学・高校と成長して難しい年ごろになっても声が掛けやすくなるのは効果が大きい」と話していました。
「北小おやじの会」のエプロンを着て「家庭教育宣言」を持つ横田等会長(中央)と、「さざなみ」を持つ櫻井保夫校長、「エコチャレ新聞」を持つ中村純子副会長=高階北小で |
同会ではこのほか、「エコチャレ新聞」や文集「さわらび」理事会だよりなどの発行、お母さんらによる低学年の図書読み聞かせ、校区内パトロールなども行っていますが、特に「家庭教育宣言」と「北小おやじの会」などが全国的にも珍しく、先進的な取り組みとして評価されたものとみられます。
川合市長は「私も、特に小さい子どもの教育は家庭が第一と考えており、市民の皆さんにも認識して実践してもらいたいと思う。行政としても、川越の教育を少しでも子どもにとって良い方向に進めていきたい」と話し、「市内では不登校や問題児に悩んでいる学校もあり、改善策を探っている。基本は人間関係を密にして、子どもと教師・学校と家庭・親子間など人と人の信頼関係を強化していくことが重要だと思います。昼はお母さん、夜はお父さんが集まって教育について話し合い、両親が力を合わせていく姿は理想的」などとPTA活動の大切さに理解を示していました。
(写真は元町の川越市役所と砂新田の高階北小で)
川合市長(中央)と記念撮影する高階北小PTA役員の皆さん=川越市役所で |
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