2008.12.01 「川越の将来を考える会」の市民マニフェストが完成

「川越の将来を考える会」 1月10日に公開討論会
市長候補のビジョン問う

 〜市政に参加する市民として"逆マニフェスト"で提案〜
逆マニフェストの内容を話し合う川越の将来を考える会のメンバー
市民も"逆マニフェスト"提示で責任ある主張と政治参加を 
 市民団体の「川越の将来を考える会」(呼び掛け人:笹森清さん、馬場弘さん)は、来年1月18日告示予定の市長選を前に、市政に対する市民の考えを立候補予定者に提案する「市民マニフェスト川越2009 市民と行政の協働による共存のまちづくり」をまとめ、12月1日に記者会見を通じ公表しました。
 同会は今年2月に発足。9月23日に郭町のやまぶき会館で開いた「川越の将来を考える!シンポジウム」で、これまでの「行政に要望し享受するだけの姿勢」ではなく、市民の側も「きちんとした"逆マニフェスト"を提示し、責任を持った主張と行政参加をしていこう」と話し合い、形ある主張をまとめた「市民マニフェスト」作りに取り組んできました。

 開かれた話し合いで直前まで推敲重ね 
 基本的な方向性を示した素案作りに携わったのは、連合の前会長・笹森清さん、川越蔵の会の前会長・馬場弘さん、市都市計画審議会長で東洋大ライフデザイン学部教授の内田雄造さん、市観光基本計画の立案責任者で城西国際大観光学部教授の溝尾良隆さん、元県健康福祉部長で川越市前助役の井上晶子さんら市民メンバー。

出席者一人ひとりの意見を聞きながら「市民マニフェスト」の最終的な内容を詰める=11月30日、山田の北部地域ふれあいセンターで
 これまでに数回、検討会を開いて参加者の意見を聞き、素案を練り直してきましたが、会そのものが特定の政党に寄ったものではなく、あくまで自由参加の話し合いだったこともあり、不特定多数の市民からさまざまな意見が出されました。
 11月30日午前10時から山田の北部地域ふれあいセンターで開かれた会議でも、参加した市民の声を取り入れて最終案の練り直しが行われ、現時点で考えられる限りの市政への提言が盛り込まれました。


 1月10日に立候補予定者招き公開討論会 
 出来上がった「市民マニフェスト」は、主な項目を枠組みとして提案。中心市街地や交通計画、高齢者や子どもの健康・医療対策、市庁舎の移転問題などが重要課題として挙げられています。また、添付した別表には市長選立候補者の考えを記入してもらう課題を提起。市民から提案されたテーマも参考として書かれており、「逆マニフェスト」とも言えるものになっています。
 同会では「マニフェスト作りを通じ、行政から提供される情報の不十分さと、市民として日頃から行政に対し十分に関心が払われていない状況を痛感した。行政・市民ともに意識改革をしていかなければいけない」といい、「自分たちの生活に関わる政策を決める過程に市民が参加することは、とても重要なこと。目前に迫った市長選に際し、日頃の生活を通じて市民として川越の将来に必要だと思うことを『市民マニフェスト』として提示し、市長選の候補者に検討・採択を求めました。立候補に際し、マニフェスト作りの参考にしてもらえれば」と話しています。
 同会では「今後、志を共有できる他の団体とも力を合わせ、告示前の1月10日には「やまぶき会館」で立候補予定者を招いた公開討論会を開きたい」としており、現在その準備を進めています。


 
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それぞれの立場や考え方に沿って市政に対し提言する参加者の皆さん

「市民マニフェストの基本的な考え」 
 今回、市民マニフェストをまとめるに当たっての基本的な考えとして、同会では次のように提起しています。(要約)
1 官から民へ、中央から地方へと行政サービスの主役が移る中で自治体の力量が厳しく問われており、主体性・自立性・独創性ある自治体となるためには、中核市としての自覚を持ち、旧来の体質・意識を変え、経営感覚を持って行政運営することが必要。市民の側も行政に依存するだけではなく、行政や市民同士が協働して責任を果たすことが必要。
2 少子・高齢化や人口減少が進む中、安心して子どもを育てられる環境を整え、高齢者の経験・能力を活かすことが重要。個別対応の福祉でなく、システムとしての福祉が必要。
3 地域コミュニティが崩れつつある今、共に支え合って暮らす協働・共存の地域づくりが急務。地域コミュニティによる共助で、自助・公助がカバーできない部分を担っていく必要がある。
4 地域を継続的に発展させるには、地域環境から地球環境まで「環境問題」への対応が重要。総合的な戦略を立て、環境モデル都市として先頭に立って取り組むことが必要。
5 地域の特性を活かしたまちづくりが必要。計画の対象は、一番街を中心とする小江戸川越のまちなみ、若い人々が賑わうクレアモール、緑と水に恵まれた周辺地区など。


「市長選候補者の考えを聞く添付表」 
 市民マニフェストに添付された、候補者の「市民と行政の協働による共存のまちづくり」に対する考えを問う用紙は次のようなもので、実際には表のグレー地の部分は白紙になっており、そこに考えを書いてもらうようになっています。(下の表に書き入れられているのは、市民が感じている問題や課題を挙げた参考例として同会が提示したもので、「これらの中には市政に求めるだけでなく、市民自らの力と協働により実現が可能となるものもあると考えています」と注釈が付いています
市民と行政の協働による共存のまちづくり(候補者記入用)

評価の観点・しくみ 開かれた市政
市民参加
市民から提案されたテーマ 数値目標
達成期限と工程表
検証・進行管理
事後評価
マニフェストの項目




市民と行政、市民相互の協力によるまちづくり ・行政
・議会
・NPO
・ワーカーズ・コレクティブ
・政策決定の過程の明確化
・情報公開
・議会のテレビ中継
・政策決定過程への住民の実質的参加
・自治基本条例の制定(参加のシステム)
・全体計画(グランドデザイン)の明示とその中での位置づけの明確化
・個別対応でなく、システムとしての対応
・女性委員の参加
・審議会等への公募委員の参加
・ 住民参加のまちづくり。
  ・NPO+NPO以外のサークルの参加。例:サッカーや少年野球チーム、子育てサポート、交通安全、勉強会サークルなど。
・ワーカーズ・コレクティブの設立
・評価可能な形でのマニフェストの記載
・実行可能性の裏付け
・審議会等への女性の任用比率
・審議会等への公募委員の任用比率
・マニフェストのPDCAサイクル
・事後評価のしくみと体制
・計画・事業の進行管理の徹底
・事後評価と計画修正システム
川越の個性
 活かす・伸ばす・創る
・文化
・歴史
・まちづくり
・観光
・川越駅西口の開発計画
・鏡山酒造の跡地利用
・川越駅西口の開発
・市庁舎の立地、リニューアル計画の手続き
・歴史的建造物の活用計画
・鏡山酒造の跡地利用
・織物市場の活用方法
・鶴川座、 旧山崎家別邸、三善跡地の活用方法
・ 緑豊かな周辺地区(芳野、山田、名細、大東、福原)
  ―快適な居住地。工業地区と農業・平地林地区との明確な線引き
 ―土地利用計画の策定
  自然・歴史文化をいかす
 ―旧城下町地区以外の観光対象資源の発掘
  遺跡、湧水、寺社、産業
  グリーンツーリズム-いも掘りほか
  エコツーリズム-びん沼・伊佐沼
・川越への来街者数
・織物市場の活用開始時期
 
川越の
 活かす・伸ばす・創る
・教育
・市民活動
・子ども
・青少年
・スポーツ
  ・川越市の将来人口設計
・教育施設の耐震化
・学校給食の自校方式への転換
・川越総合市場を活用した、川越食育運動
・子どもの体力県内一運動の展開
・各自治会に「子どもクラブ」を創設し異年齢交流と世代間交流を進める
(例「みんなのおじいちゃん・おばあちゃん運動」)
・学校空き教室の開放による青少年や地域活動の拠点化
・審議会等への公募委員の任用比率
・審議会等への女性の任用比率
・空き教室開放率
・自校方式導入率
・事後評価と計画修正システム
川越の資源
活かす・伸ばす・創る
・産業
・商業
・労働
・自然・環境
(空気、水、緑、生態系)
・まちづくり条例の制定
・産業振興ビジョンの見直し
・環境基本計画の改訂
・まちづくり条例の制定 (建築規制・開発規制)
・中心市街地活性化計画とまちづくり会社
・ワーカーズ・コレクティブの設立
・みどりの保全・拡大計画
・新河岸川沿いの散歩路計画
・入間川、荒川の河川・緑地計画
・企業と地域生活の連携システム(文化・環境・福祉などの面で)
・市民農園・クラインガルテンの充実
・公園・緑地の比率 ・環境アセスメント事項の事後評価
・公園・緑地計画の進捗状況
川越の暮らし
活かす・伸ばす・創る
-福祉社会の確立-
・協働・共存
・福祉
・健康・医療
・子ども
(子育て環境
<地域、家庭>、教育)
・高齢者(医療、介護)
・障がい者
・議会テレビ中継
・高齢者、障がい者の当事者参加
・地域福祉計画の改訂
・個別対応の福祉でなくシステムとしての福祉
・保育園の待機児を無くする。
・幼保一体化により、家庭の状況と子どもの発達に即した保育と幼児教育
・育児支援システムの構築(育児・健康相談体制、遊びの場、里おばあちゃんなど)
・家庭的雰囲気の学童保育施設と指導
・高齢化への対応
・高齢者の経験と能力の活用(川越版シニア協働クラブ)
・元気な高齢者づくりと病気予防の推進
・一人一役運動の推進。高齢者が地域で活躍できるネットワークの創設
・介護保険事業の充実と施設整備の支援策実施
・ユニバーサルデザインのまちづくり
・ユニバーサルデザインの進捗率
・保育園待機児率
・高齢者の社会参加率
・障がい者就業率
 
川越のまち
活かす・伸ばす・創る
-まちづくり-
・安全・安心
(防犯・防災)
・安全な食糧供給
・生活基盤
(道路、上下水、鉄道、ごみ)
・市民懇話会設置
・まちづくり条例の制定
・都市川越のグランドデザイン(コンパクトシティ化、都市の顔はどこか等)
・コンパクト都市―車中心から人間中心の都市への転換
・歩いて楽しいまち、観光地をつくる。パーク・アンド・ライド。
・多核構造都市の推進―中心地区(城下町地区)とサテライト地区(霞ヶ関、古谷、高階)との連携
・市街化調整区域の規制方針の検討
・防災計画への市民参加
・道路・交通問題への対応
・川越駅から中央通り、一番街の交通計画
  一番街の一方通行化とパーク・アンド・ライドの導入
・郊外部の環状道路計画
・下水
・自主防災組織の数
・主要道路の断面交通量
・交通事故分布
・学校および公共建物の耐震補修率
・市役所移転問題と市庁舎リニューアル
方式の決定手続
・市街化の進呈の事後評価
・交通計画の事後評価

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