2009.10.12
「川越芋に第4の波を」
妙善寺で第15回「いも供養」
大勢の参拝者に囲まれ、サツマイモを供養する中島亮阿住職(中央) |
全国的に知られる川越の名産・サツマイモに感謝し供養しようという催し「いも供養」(いもの日まつり実行委員会主催)が、12日午後1時から菅原町の妙善寺で開かれました。
今回15回目を迎えるこの催しは、収穫期の10月と「九里よりうまい十三里」の「13」にちなみ、毎年この日に行われています。
今はほとんどが住宅地になっていますが、1922(大正11)年に川越町と合併する前の仙波村周辺はサツマイモの主産地だったことから、この妙善寺境内には「サツマイモ地蔵尊」も祀られています。
挨拶する戸田周一・川越サツマイモ商品振興会長 |
開会にあたり、川越サツマイモ商品振興会の戸田周一会長が「江戸初期に開墾され、1752(宝暦2)年にはサツマイモが初めて植えられて成功しました。以来、川越はサツマイモの産地としても栄え、毎年いも供養には大勢の方が参拝されています。皆さんに末永く愛されながら、川越のサツマイモがさまざまな商品として発展することを願います」と挨拶。
この日の朝収穫したばかりのサツマイモ「紅赤」を奉納する井田篤也・川越4Hクラブ会長
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祭壇に奉納されたサツマイモを使った商品の数々 |
続いて、若い農業後継者で組織する「川越4Hクラブ」の井田篤也会長が、この日の朝収穫したばかりのサツマイモ「紅赤」を奉納。祭壇には、サツマイモを使って商品化された菓子や麺類などが奉納されていました。
法要では中島亮阿・妙善寺住職の読経に続き、境内に集まった参拝者約80人が列の順番を待って線香を手向け、サツマイモを供養し健康を祈願しました。
中島亮阿住職
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石川良三郎さん |
高橋剛さん |
吉田浩明さん |
高野忠明さん |

ベーリドゥエルさん |
この後、会場を本堂に移して「イモ法話」と奉納芸能が行われ、中島住職や石川良三郎・菅原町自治会長、住職の兄・高橋剛さん、川越芋の祖・吉田弥右衛門さんの子孫・吉田浩明さん、川越商議所の高野忠明・事務局次長、商品振興会の戸田会長、川越いも友の会のベーリ・ドゥエル会長が、それぞれの立場から「川越芋」の振興について話しました。

スライドを使い、4Hクラブの活動などを紹介する原さん |
続いて、サツマイモをはじめ農家の技術的・経営的な支援にあたっている県川越農林振興センターの原聡部長が、川越4Hクラブが昨年から行っているサツマイモ栽培の活動や、川越の農業情勢などについて説明。
土作りや苗植えから収穫までの様子をスライドを使って紹介し、昨年は除草剤を使わなかったために雑草が生い茂り大変な思いをしたことや、収穫後に川越まつりで販売したら160kgも売れたエピソードを披露。4Hクラブの活動を応援する多くの人が商品化に協力し、菓子や麺類などに加工され販売された例を紹介しました。
原さんは「川越芋にはこれまで3つの大きな波がありました。江戸時代に舟運によって川越芋が運ばれ人気を博した第1の波。昭和30年代に芋掘り観光として人気を集めた第2の波。昭和50年代にさまざまな商品に加工され普及した第3の波。『つばさ』放映などで観光客が増えている今こそ、第4の波が訪れることを期待します」と話していました。
「いも法話」や「いも演芸」に聞き入る参拝客ら |
いも演芸の野津鷹王さん
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土産で配られた芋やいも商品 |
この後、本堂では恒例の野津鷹王さんによる「いも演芸」も披露され、訪れた市民らが拍手喝采しながら見入っていました。 境内では、10年前からこだわりの芋づくりを続けている三芳町の井上俊彦さんが焼きいもを実演。紅赤と紅東を焼ながら「紅赤は生の内は皮が赤く、焼くと身が白っぽくなる。紅東は生の皮は紫色が強く、焼くと身が濃い黄色になります」などと、参拝者に見分け方や味の特徴などについて説明していました。
また、この日の参拝者には「クイックスイート」という種類の芋や、サツマイモを使った菓子や麺が土産として配られました。(写真は菅原町の妙善寺で)

芋を焼きながら紅赤と紅東の違いを説明する井上さん |
生のうちは皮が赤い紅赤(左)と、紫が強い紅東(右) |
焼くと身が白い紅赤(左)と、黄色が濃い紅東(右) |

祭壇に奉納されていた、7年に1度ぐらいしか咲かないという紅赤の花 |
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