2009.10.10

お札や世界地図使い、経済や国際関係学
学ぶ喜びに目がキラキラ

 第2期「子ども大学かわごえ」始業式で池上彰さん授業

さまざまな国の紙幣や世界地図を使い、分かりやすく講義する池上さん
さまざまな国の紙幣や世界地図を使い、分かりやすく講義する池上さん
楽しい授業に子どもたちの目もキラキラと
楽しい授業に子どもたちの目もキラキラと
楽しい授業に子どもたちの目もキラキラと
楽しい授業に子どもたちの目もキラキラと
楽しい授業に子どもたちの目もキラキラと
楽しい授業に子どもたちの目もキラキラと
楽しい授業に子どもたちの目もキラキラと
楽しい授業に子どもたちの目もキラキラと

始業式で池上彰さんが授業
 「なぜ?という好奇心を大切にし、子どもたちに学ぶ楽しさを知ってもらいたい」と今年3月に開校した「子ども大学かわごえ」(遠藤克弥学長)が、10日午後0時半から霞ヶ関北の東京国際大学で第2期の始業式(入学式)と客員教授の池上彰さん(59)による授業を行い、この日入学した100人の子どもたちと家族らが出席しました。
 現在フリージャーナリストの池上さんは元NHKの報道局記者・ニュースキャスターで、かつて「週間こどもニュース」のお父さん役として優しい語り口と分かりやすい説明で知られています。


第2期始業式で挨拶する遠藤克弥学長
始業式で挨拶する遠藤克弥学長
開会の挨拶をする酒井一郎事務局長
酒井一郎事務局長
来賓挨拶する川合善明・川越市長
川合善明市長
祝辞を述べる新井周平・鶴ヶ島市教育長
新井周平教育長
「自分で考える喜びを」
 始業式に先立ちオリエンテーションで、同校の開校・運営に尽力した酒井一郎事務局長が「子ども大学では大学レベルの内容をやさしく教えます。皆さんは聞いたことをただ覚えるのではなく、自分で考えて学ぶ喜び・楽しさを知ってください」と挨拶しました。

遠藤学長「学ぶ楽しさ知って夢を」
 始業式では、遠藤学長が子どもたちに「一流レベルの先生の授業を聞いて学ぶ楽しさを知ってもらい、たくさんの刺激を受けて新たな興味を持ち、将来の夢を作り出すきっかけにしてください。これらが小学校の授業と結びついて良い結果を生み出すことを目指しています」と話しました

川合市長らも子どもたちにエール
 続いて、川合善明市長が来賓として「好奇心を持って周りを見回してみると、分からないことがいっぱいあります。何にでも興味を持って、ちょっと面白そうだなと思うことを自分で調べてみてください。そして、分かったときの喜びや感動・学ぶ楽しさを味わってください」と祝辞。
 鶴ヶ島市の新井周平教育長が「先日大きな台風が来ましたが、なぜあんなに大雨を降らせる重たい雲が落ちずに空の上を通過していくのか、新型インフルエンザはいつまで"新型"と呼ぶのかなど、悩むことはたくさんあります。皆さんも、学ぶこと・知ることを楽しんでください」と挨拶しました。

校歌を指導するたいらいさおさん(左)と作曲の伊藤幹翁さん
歌唱指導するたいらさん(左)と伊藤さん
ピアノの長谷川芙佐子さん
長谷川さん
待望の校歌に郷土愛も
 この日は、待望の校歌「なぜがわかる教室で」(小室志をり作詞・伊藤幹翁作曲)が完成し、発表されました。
 子どもたちは作曲者の伊藤さんの指揮の下、NHK「おかあさんといっしょ」の3代目うたのお兄さんのたいらいさおさんの指導、ピアニストの長谷川芙佐子さんの伴奏で、初めての歌を一生懸命覚えて歌いました。
 歌詞は同校の3つの柱「はてな学」「生き方学」「ふるさと学」を表す内容で、疑問から広がる学ぶ喜び・生き方を学ぶことで開ける未来・ふるさとを知ることで生まれる郷土愛がうたわれています。
子ども大学かわごえの校歌「なぜがわかる教室で」    小室志をり 作詞・伊藤幹翁 作曲
1番
2番
3番
復唱
なぜがわかる 教室で
はてながわかる 教室で
知らない世界が 見えてくる
学ぶよろこび 胸おどる
あふれる感性 はじける知性
子ども大学かわごえ
生き方学ぶ 教室で
希望にもえる 教室で
わたしの未来が 地球をかける
憧れいっぱい はばたこう
あふれる感性 はじける知性
子ども大学かわごえ
ふるさと学ぶ 教室で
時の鐘なる 教室で
小江戸の文化 蔵の街
生きるよろこび 明日につなごう
あふれる感性 はじける知性
子ども大学かわごえ
あふれる感性 はじける知性
子ども大学かわごえ

「週間こどもニュース」のお父さん役と同じ優しい口調で子どもたちに語り掛ける池上彰さん
「週間こどもニュース」のお父さん役と同じ優しい口調で子どもたちに語り掛ける池上彰さん
「週間こどもニュース」のお父さん役と同じ優しい口調で子どもたちに語り掛ける池上彰さん
各国の紙幣使い分かりやすく「経済学」
 午後2時から始まった今期初めての授業では、池上彰さんが「経済学」を講義。池上さんは、物々交換の時代からお金というものが生まれたいきさつや、銀行の成り立ちなどを分かりやすくかみ砕いて説明。
 裁断前の1ドル紙幣の24枚シートや各国の紙幣を見せながら、国によって違うお金の価値や特徴を、取材で得た知識を織り交ぜて楽しく話しました。
 元々1ドル1円だった通貨交換レートが、なぜ360円になったのか、今はなぜ90円ぐらいなのか、その結果どういうことが起きるのかなど、子どもたちにも分かる例を挙げながら話しました。
 子どもたちは目を輝かしながら聞き入り、堅苦しいはずの「経済学」を難しいものと気付かないうちに理解しているようでした。

世界地図で「国際関係論」に子どもたち夢中
 休憩を挟んで行われた2時間目のテーマは、さらに難しそうな「国際関係論」。ここでも池上さんは取材などで集めた各国の世界地図を見せながら、自分の国を中心にするなど地図の描き方はいろいろで、友好的でない国を書き込まなかったり、自国の領土と主張する国境の線引きがそれぞれ違う例などを、その理由を説明しながら、しっかり「国際関係論」の本質にふれていました。
 こちらも、子どもたちは難しい学問とは意識しないままに話に引き込まれ、いつの間にか"国際通"に。
 世界地図の「日本海」が韓国や中国の地図では何と書かれているのかや、日本では「北方領土」と呼んでいる4島がロシアや中国の地図ではどう線引きされて何色に塗られているのかなどを、池上さんがクイズで出題すると大勢の子どもたちが挙手。答えが当たるまで、それぞれが考えた答えを次々に発表するなど、教室は「学ぶ喜び・考える楽しみ」の熱気に包まれていました。

"学生"の熱意に池上さんもびっくり
 授業を終えた池上さんは、本紙取材に対し「子どもたちが、あんなに夢中になって楽しんでくれてびっくりしました。ひとつ45分間の授業が両方とも時間オーバーしてしまうほどで、講義した自分もうれしかった」と話していました。

入学の半数は前期の受講生
 今回入学した100人のうち、4年生は39人・5年生は45人・6年生は16人で、約半分は前期も受講した"進級生"。「前回は4年生と6年生の男の子が受講した」という岸町のお母さんは、「長男は学校ではぼーっとしているのに、子ども大学では食いついて聞いている。前回『飛行機はなぜ飛ぶのか』の講義が気に入ったらしく、本人が『また受講したい』と言ったので申し込みました」と話していました。
 また、6年生の男の子の始業式に同伴した喜多町のお父さんは「前回受講した方の勧めで初めて参加しました。講義も面白く、3本柱の教育方針も良いと思う。これからが楽しみ」などと話していました。

(写真は霞ヶ関北の東京国際大学で)
授業の後には、遠藤学長や池上さんらと一緒に記念撮影
授業の後には、遠藤学長や池上さんらと一緒に記念撮影

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