2009.09.16

資源化センターなど見学
 初の「かわごえエコツアー」に市民44人

貸し切りバスで市内の環境スポットを回る参加者
貸し切りバスで市内の環境スポットを回る参加者

賀登さん(左)らの案内で森林公園を散策する参加者
賀登さん(左)らの案内で森林公園を散策する参加者
環境スポット巡る初のツアー
 市内の環境スポットを見学し、現状と保全の大切さを体感しようという「かわごえエコツアー」が16日、市民44人が参加して行われました。
 このツアーは、市環境部環境政策課と生活クラブ生協川越支部が共催。市が2005年3月に発行した「川越グリーンマップ」を改訂するにあたり、実際に市民がマップを使って環境スポットを歩き、意見を参考にしようと初めて企画されました。

6時間で市内6カ所見学
 今回は、事前の呼び掛けに市民44人が参加。マップ代・保険代・バス代として参加費100円で、一日中バスを貸し切って移動。午前9時に川越駅西口をスタートし、「くぬぎ山」→(仮称)川越森林公園計画地→伊佐沼→市資源化センター(新清掃センター)→霞湧水堀→池辺公園と回り、午後4時に川越駅西口で解散しました。

「くぬぎ山」の川越エリアを見学
「くぬぎ山」の川越エリアを見学
三富地区の平地林「くぬぎ山」
 最初に見学した「くぬぎ山」は川越市の南部・三富地区に位置し、所沢市や狭山市・三芳町にまたがる約152haの平地林。
森林公園を歩き、稗島さん(右)の説明を聞く参加者
森林公園を案内する稗島さん(右)
ツリガネニンジンを説明する横山さん(左)
ツリガネニンジンを説明する横山さん(左)
ツリガネニンジンツリガネニンジン
フユノハナワラビ
フユノハナワラビ
猛毒のニガクリタケ
猛毒のニガクリタケ

 武蔵野の面影を今に残す貴重な自然遺産として次代に残そうと、国の近郊緑地保全区域の指定に向け、県や各自治体・学識経験者や各種団体・地域住民や地権者らによる話し合いや調整が続いています。
 かつて、資材置場として用地を買収した業者が行った野焼きで高濃度のダイオキシンが発生。テレビなどで農産物の汚染が報道され、全国的にダイオキシンの問題が注目されるきっかけにもなりました。現在ではこうした問題は改善されましたが、工場や産廃処理場・資材置場・墓地などの建設が進み、年を追うごとに自然の姿が失われつつあります。
 エコツアー参加者は、川越エリアにある中福の新所沢友愛聖地苑周辺の林を歩いたほか、生活クラブ生協の横山三枝子さんから現状の説明を受けながら、車中から下赤坂周辺を見て回りました。

森林公園で植物など観察
 次に、市が2004年から「雑木林の自然と文化をみんなで育み伝える公園」として整備を計画している今福の森林公園(仮称)を訪れ、(財)県生態系保護協会の稗島(ひえじま)英憲さんや生活クラブ生協の賀登環さんの案内で散策。
 300種の植物・200種の昆虫や野鳥が生息するという雑木林を歩き、コナラやクヌギ、エゴノキ、サワフタギ、ヤマユリ、ツリガネニンジンなどの説明を聞きながら、有機栽培にとって堆肥の元になる落ち葉の大切さや、オオタカなどが生息する生態系保存などについて考えました。

伊佐沼のハーブ園では多種多彩な香草が薫りの競演
伊佐沼のハーブ園では多種多彩な香草が薫りの競演
伊佐沼ではハーブの薫り楽しむ
 休憩を兼ね伊佐沼を訪れた一行は、農業ふれあいセンター市民農園のハーブ園などを見学。
 女性の参加者は、園内狭しと植えられたオリーブやラベンダー、レモンバーベナやローズマリー、ラムズイヤーなど多種多彩なハーブの花や薫りを楽しんでいました。

資源化センターで施設の概要聞く
工事中の市資源化センター
工事中の市資源化センター
施設について説明する田中副所長
施設について説明する田中副所長
重機を使った外構工事が進む建設現場
重機を使った外構工事が進む建設現場
 続いて、来年4月稼働を目指し工事が進められている鯨井の市資源化センター(新清掃センター)に移動。
 建設事務所で田中衛副所長から、熱回収施設・リサイクル施設・啓発施設・草木類資源化施設などについて説明を受けました。
 残念ながら、参加者が望んでいた施設内の見学は工事中のため実現しませんでしたが、新しいごみ処理・リサイクル施設への関心は高く、「市内のごみの量は?」「何度で燃やすのか?」「焼却灰で作る溶融スラグを道路舗装に使うそうだが、有害物質は含まれていないのか?」「再利用した水は下水や川に放水されるが、ダイオキシンなどの心配は?」など、次々に質問が出されていました。

枝を編んだ自然護岸で整備された「かすみ湧水堀」について説明する大辻さん(右)=笠幡で
枝を編んだ自然護岸で整備された「かすみ湧水堀」について説明する大辻さん(右)=笠幡で
自然護岸整備のかすみ湧水堀
 この後、バスは笠幡の霞ヶ関西中付近を流れる「かすみ湧水堀(仮称)」に移動。
 市とかわごえ環境ネットが協働で湧水の小川を整備し、枝を編んだ自然護岸にすることで絶滅危惧種のホトケノドジョウやホタルなどを守っている様子などを見学しました。

不法投棄の河川敷を公園整備
 最後は今年4月に開園した池辺公園を見学。ここは入間川右岸河川敷に広がるクヌギやムクノキなどの雑木林で、かつて砂利採掘や産廃の不法投棄で自然破壊が進んでいたため、市が1.3haを取得し平成19年度から整備してきたものです。
 園内には県の絶滅危惧種に指定されているキツネノカミソリが自生しますが、この日は既に花の時期は終わって真っ赤なヒガンバナが咲き誇っていました。


身近な自然環境に参加者の関心
 「市の広報でツアーを知り参加した。定年後はいろいろな催しに参加しています」という砂新田の磯野さん(男性)は「くぬぎ山を見学して、ここがあのダイオキシンで話題になった所だということを初めて知った。こんなに身近なところだったのかと驚いた」と話していました。
 川鶴地区から参加したという福岡さん(女性)は「くぬぎ山や森林公園など、話には聞いていても足を運ぶ機会がなかったが、こうしてバスでいろいろな所を見学できて良かった」といい、「近くにできる清掃センターにも興味があった。ごみは自分たちが出すものなので自分たちにも責任がある。よそに押し付ければいいというものでもないと思う」などと話していました。


来年4月稼働に向け工事が進む市資源化センター=鯨井で

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