蔵造りの町並みや菓子屋横町などがある川越市の一番街周辺は、休日には車と人が交錯するほど混み合います。今でも年間約620万人が訪れ、NHKの朝の連続テレビ小説「つばさ」が放映されると、さらに観光客増が見込まれます。もっとゆったりと安心して観光を楽しんでもらえる街にするため、札の辻交差点から仲町交差点までを歩行者天国や一方通行にする案を検討する会議「川越市北部中心市街地交通円滑化方策検討委員会(委員長、久保田尚埼玉大教授)」が、19日午後1時から宮下町の市立美術館で開かれました。
第3回となるこの日の会議には、周辺自治会長ら21人や学識経験者、警察や商議所・商店街関係者、バス会社、市職員など約40人が出席。まず、一番街の交通規制を実施した場合に、市内の交通状況がどう変化するかを調査・分析した埼玉大学の坂本邦宏助手が、パソコン画面をスクリーンに投影しながら説明しました。
坂本氏は、12月ごろから市役所前の市道が双方向通行になり、市役所北側の体育館が公共駐車場になった場合、市内の車の動きがどう変わるかのシミュレーション結果を発表。国道16号と254号の小仙波交差点から北部中心市街地へ向かう車が現在、喜多院前の市道に集中しているのが、初雁球場前から市役所前の市道へと分散することで各区域の渋滞が緩和すると予想されること、さらに一番街を通行止めにした場合でも現状以上に渋滞は拡大しないこと、などがコンピューターを使った計算で予想されると説明しました。
続いて参加者による質疑が行われ、「歩行者天国や一方通行を実施する場合、休日に限って行うのか平日も行うのか、時間帯はどうするのか」「営業用や住民生活の車はどうするのか」「平日と休日のバスルートや停留所が変わると利用者が混乱するのでは」「交通規制の実験は、いつ、どのくらいの期間で行うのか」などの声がありました。
市側からは、年内には平日の交通量調査を行い、委員会の意見を参考に来年の秋口に交通規制の実験を行いたい考えであることなどが話されました。会議では今後、いくつか考えられる交通規制のパターンの中から「歩行者天国」「札の辻から南方向への一方通行」「休日と平日で切り替える」に絞って検討していくことになりました。次回の委員会は、年明けに開かれる予定です。
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