2009.09.05

東国原宮崎県知事が講演
 尚美学園大が開学10周年記念で招く

自らのエピソードを交えながら政治信条などを話す東国原宮崎県知事
自らのエピソードを交えながら政治信条などを話す東国原宮崎県知事
「自民党は消滅してしまう」
 宮崎県の東国原英夫知事が5日、豊田町の尚美学園大学(松田義幸学長)川越キャンパスを訪れ、午後2時から1時間半にわたって講演しました。
 講演の中で東国原知事は、先の衆院選で自民党から出馬要請を受けたことにふれ、「総裁ポストを持ち出したのは、派閥や推薦といった旧態然としたシステムを変えなければ国民にそっぽを向かれる、と訴えたかったから」と述べ、「(自民党は)いまだに総裁選びでそんなことを言っている。あのまま行くと本当に消滅してしまう」と、健全な二大政党制のために自民党は自己変革すべきとの考えを示しました。

挨拶する松田義幸学長
挨拶する松田義幸学長
生涯学習のマスコット「マナビィ君」も
生涯学習のマスコット「マナビィ君」も
開学10周年の記念で招く
 講演会は同校の開学10周年を記念し開かれたもので、会場となった2000年記念館には在校生やOB・保護者や一般市民ら約1,200人が詰め掛けました。
 冒頭、松田義幸学長が「開学10周年にあたり、本学が積極的に取り組んでいる生涯学習と地域振興を結びつけた記念行事を開催したいと考えた。講演会を通じ、地域社会に開かれた大学を目指し地域の期待に応え、学習機会を提供するという本学の姿勢をご理解いただければ」と挨拶しました。

「お笑いも政治も人を幸せにする仕事」
 続いて登壇した東国原知事は、師匠のビートたけしさんに弟子入りした当時のエピソードを交えながら、一番弟子としてたけし軍団の仲間をまとめていくリーダーシップ・観客の反応を見極め空気を読む力・人の心をつかむため新しいものを想像していく力を芸人時代に学んだことなどを紹介。
 政治家を目指したのは子どもの頃からで、「小学校高学年のとき、将来何になりたいかとの問いに『政治家とお笑い芸人。どちらも人を幸せにする仕事だから』と書いている。『笑顔のある政治』は難しいけれど、実現できたら完璧に近いと思う」と自らの政治理念について話しました。

巧みな話術とウイットに富んだ講演で会場をわかせる東国原知事
巧みな話術とウイットに富んだ講演で会場をわかせる東国原知事
「意識改革が知事の役目」
 また、知事は就任直後のエピソードにふれ、行政の素人ゆえにしでかした失敗談などを漫談風に披露。満席の会場をわかせました。
 反面、所信表明演説で職員に「この県に裏金はありませんか? あったら自主的に出してください」と異例の呼び掛けをしたら、3億7,000万円も出てきたこと、古い県庁舎を観光名所としてアピールすることで年間50万人以上の人が全国から訪れるようになったことなど、素人ゆえの発想が硬直化した行政に新しい風を起こすことができた事例として紹介。
 「知事は役人の意識を変えることが役目。公務員の人たちは実直・優秀で、トップの方向性をじっと見ている。首長が適切な指針さえ示せば、きちっと応えてくれる」とし、「役人と県民の『意識の壁』、法令に基づく『制度の壁』、財源という『物理的な壁』の3つが変えられれば地域は劇的に変わる」と訴えました。


「職員の能力引き出すのが首長」
 講演の最後に質疑応答が行われ、総合政策学部の学生3人がそれぞれ客席から質問。
 「休みの過ごし方は?」に「就任以来、インフルエンザで3日間入院した以外は1日も休めず、大好きなマラソンが自由にできないのが悩み」、「不況で企業のスポーツ離れが進んでいるが?」には「行政も財政が切迫しており、地域の皆さんで支えるのも突破口の一つでは」、「トップに立つ者として心掛けていることは?」に「トップダウンではなくボトムアップが大切。現場を知っている若い職員の声を聞き、職員の能力を100%以上引き出せる環境を整えるのが首長の仕事だと思う」などと答えていました。
(写真は豊田町の尚美学園大学2000年記念会館で)


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