2010.10.15
「赤ちゃんが学校にやって来る!」
腕の中に"命の重さ"実感
名細中で市内初の「いのちの出前講座」
代わる代わる慣れない手つきで赤ちゃんを抱き、「可愛い〜」を連発 |
赤ちゃんと直にふれあうことで、思春期を迎える中学生に命の大切さを実感してもらおうという「いのちの出前講座 赤ちゃんが学校にやって来る!」が、15日午前11時から午後0時45分まで小堤の市立名細中学校(武井良夫校長)で開かれ、3年生4クラス男女144人が誕生について学びました。
妊婦さんや4カ月〜3歳児を連れた親子13組が協力 |
上野由美さんが講義 |
これは、市の提案型協働事業「命の出前授業」として今回初めて行われたもので、NPO法人「川越子育てネットワーク」(若杉由美子代表・約30人)が企画。
この日は同会の久保木裕子さんらメンバー6人のほか、公募で協力を買って出た妊婦や4カ月から3歳の乳幼児を連れたお母さん13組が参加しました。
武井良夫校長 |
名細中では家庭科の授業の一環として保育実習を取り入れており、12月に名細第二保育園で予定している保育実習に先駆け、乳幼児や誕生について学ぼうと今回の企画に参加を申し出ました。武井校長は「赤ちゃんの小さな命を慈しむことで、命の大切さや人を思いやる心が育ってくれれば」と話していました。
男の子も赤ちゃんを抱いてお父さん気分? |
抱き方に赤ちゃんも満足? |
落とさないように、そっとそっと |
体育館に集まった生徒らはまず、この日講師に招かれた誕生学アドバイザーの上野由美さんから妊娠・出産の仕組みや胎児が育っていく様子などについて、映像や胎盤・胎児の模型を使った講義を聞きました。
続いて班別に分かれ、実際に赤ちゃんを抱いたり、お母さんから子育ての話を聞いたりして「小さな命の重さ」を体感。
妊婦体験では4kgの水と生卵1つが入ったビニール袋をリュックに入れ、お腹の前に提げた状態で布団たたみや買い物・階段の上がり下がり・寝返りの大変さなどを体験。中の卵が割れないようにかばいながら、慣れない体重バランスと体型での難しい動作に挑戦していました。
体験後、参加した女子生徒は「実際に赤ちゃんを抱っこしたのが一番印象に残った。ちょっと恐かったけど、可愛かった」「赤ちゃんが温かくてびっくりした。自分の手の中に小さな命が感じられて感動しました」などと話し、男子生徒は「出産のとき、赤ちゃんがあごを引いて胎盤を通りやすくしたり、体の向きを90度回転させて出てくるなど、命の工夫が自然に行われていることに驚きました」「小さな命を守りながら大きなお腹で家事をすることの大変さが分かりました。いたわらなくちゃと思いました」などと話していました。
先生も寝返りで妊婦体験。「僕も勉強になりました」 |

慣れない体重バランスで布団たたみで屈むのも一苦労 |
また、3年1組を担任する中條信裕教諭も水入りリュックを抱えて妊婦体験に挑戦。「結婚していますが子どもはまだなので、僕も良い経験ができました」と話していました。
子育てネットワークの久保木さんは「これまで川越ではこうした取り組みが行われたことがなかったので、ぜひやりたかった。参加したお母さんたちからも『育児に悩んでいるだけではなく、こうした機会を通じて社会に貢献できるんだということが分かって、これからは子育てに前向きに取り組めます』などの声が聞かれました。やって良かったと思います」と話していました。
(写真は小堤の市立名細中学校で) |